糖尿病とはどのような病気ですか?
わたしたちはブドウ糖をエネルギー源として生きています。食べたご飯は消化されてブドウ糖となり小腸から吸収されます。血液中のブドウ糖(血糖)は全身に運ばれエネルギーとして利用されるのですが、その際に必要なのがインスリンと呼ばれるホルモンです。血糖が上昇するとただちに膵臓からインスリンが分泌されブドウ糖が利用されるのを助けます。このインスリンの働きが弱くなるとブドウ糖が上手く利用されず、また血糖値が上昇してきます。これが糖尿病です。遺伝的な素質に加えて、食べ過ぎや運動不足、肥満が糖尿病発症の引き金になります。とくに日本人は糖尿病になりやすい民族だといわれています。平成14年の厚生労働省の糖尿病実態調査によると糖尿病かその予備軍は推定1,620万人(5年前に比べて250万人増加)で、これは成人の5人に1人に相当する数字です。まさに現代病・国民病としてみんなが関心を持っていなければいけない病気なのです。
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