甲状腺の病気とは?
甲状腺は首の喉仏の下にあり、身体の新陳代謝をつかさどる甲状腺ホルモンを分泌している臓器です。甲状腺の病気の多くは、甲状腺が大きく腫れてきます。甲状腺が全体に腫れてくる病気の代表はバセドウ病と橋本病です。バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰になる為、動悸・息切れ、体重減少、暑がり・汗かき、手のふるえ、下痢などの症状がでてきます。逆に橋本病では甲状腺の機能が低下して、寒がり、気力低下、むくみ、皮膚乾燥、しわがれ声、便秘などが起こってきます。いずれも治療が可能ですから早期にきちんと診断することが重要です。一方、甲状腺の一部分がしこりとして腫れてくる病気としては、甲状腺がんや腺腫があります。がんの場合は手術による治療が必要です。幸い甲状腺がんはたちの良い物が多いため、早期発見・早期治療により治癒が可能です。腺腫は良性ですから経過観察で良い事が多いようです。甲状腺の腫れがある人やこれらの症状がある人は、ぜひ専門医で診察、検査を受けることをお勧めします。
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