肥満はなぜいけないのですか?
肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧などのいわゆる生活習慣病の原因になります。これらの疾患は動脈硬化症を引き起こし、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの生命を脅かす疾患につながります。また、肥満のもとになる脂肪細胞から直接動脈硬化症を引き起こす物質が分泌されていることが最近の研究によってわかってきています。肥満そのものが病気だと考えられているのです。肥満といっても、脂肪のつく場所によって危険の程度が異なります。皮膚の下に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満」は危険性が少ないといわれています。一方、動脈硬化症と関連が深く危険なのは胃や腸などの内臓の周りに脂肪がたまる「内蔵脂肪型肥満」です。肥満のある人はウエストを測ってみて下さい。まっすぐ立って、ゆっくり息を吐き、メジャーを用いて「へそ」の高さでウエストを測ります。男性で85cm以上、女性で90cm以上であれば「内臓脂肪型肥満」の疑いがあります。専門医の指導のもとに、食事療法や運動療法を始めましょう。
copyright(c) 2003 Kanamori Diabetes Clinic Allrights reserved